「ヌボタニシは、タニシではないんですよ」
そう語るのは、ヌボタニシについて長年研究を続けている蠢蟲 百足さん(46)だ。今までメディア等の取材を悉く断ってきた蠢蟲さんだが、今回、特別に月刊ヰルスルヰスのインタビューを引き受けて頂く事ができた。
⬛︎ヌボタニシとは何なのか
記者: ヌボタニシって、タニシの仲間かなんかだと思っていたのですが、タニシじゃないんですか?
−−はい。タニシではないんです。皆さんよく、ヌボ/タニシだと勘違いしてタニシだと思っているみたいですけど、ヌボタニシはヌボタニシで、タニシとは無関係なんですよ。
記者: アジア/ゾウとか、コビト/カバみたいな感じでどこかで区切れるという訳ではないんですね。
−−はい。その通り。
記者: では、ヌボタニシとは一体何なのですか?
−−はい。ヌボタニシというのは、ヌボタニシ類の生物の総称です。おもに、土を食べます。私も食べます。美味しいです。
記者: え!? 蠢蟲さんも土を食べるんですか!?
−−はい。食べます。非常に美味しいです。
記者: そうですか…… では、ヌボタニシはどこに生息しているのですか?
−−はい。ヌボタニシはどこにでも生息しています。ありふれてます。
記者: そうなんですね。じゃあ私達でも見つけることはできますか?
−−え、あなたが? あなた、土を食べてますか?
記者: え?食べていませんが…
−−私は食べてます。だからヌボタニシを感じることができる。
記者: 感じることができる……?
⬛︎ヌボタニシは「感じる」もの!?
記者: ヌボタニシを感じるとは、どういうことですか?
−−私は土を食べます。美味しいです。だからヌボタニシを感じることができる。
今、感じます。ヌボタニシを、今、感じます。
記者: え…? 今…?
−−ヌボタニシを感じる!!ヌボタニシを感じる!!
土が食べたい!!
土に生き、土を食べ、そして土に還る。そんなふうに、私はなりたい!!
記者: ………
(記者: 鈴木スズヱ)